編入学基礎Ⅰ(2単位)

文系編入ラストスパート...!!!

大阪市立大学理学部 合格体験記

はじめまして!大阪市立大学理学部の編入学試験に合格したみほです!
この度、ご縁があって編入学基礎さんにて私の体験記を書かせて頂くことになりました。お役に立てれば幸いです。よろしくお願いします。


①試験概要

大阪市立大学理学部(以下市大)の3年次編入学は化学科のみ実施されております。他学科は学士編入としてならありますが、他大在学中からの編入は化学科のみです。
定員は3人と設定されていますが、7人も合格者が出る年なんかもありました。毎年受験者数が大きく異なりますが、どの年度も大体受験者の半分が合格しています。

過去5年間の編入学選抜結果 ←こちらに過去5年の編入学の合格者人数などが書かれてあります

 

目は小論文(100点)、志願理由書/口頭試問(100点)です。

"小論文"とありますが、中身は化学と英語の問題です。大問1は英語、大問2〜4は化学の問題という構成です。ちなみに来年度からは英語の出題は無くなり、TOEICスコアの提出に変更されるらしいです。受験を考えている方は気を付けましょう。

(参考:2020年度 理学部入学者選抜における変更点について

 

志願理由書は、志望動機や将来の展望等を踏まえて800字以内で書くもの、口頭試問は当日の筆記試験の内容に関して+αとなるような知識を聞いてきました。実物と同じ規格のものがHPに掲載されているので参考にしてみてください↓

http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/admissions/undergrad/29d8v2/hennyu shibouriyu-ri.pdf



②大阪市立大について

市大は医学部以外は杉本町というところにキャンパスを構えています。JRの杉本町駅で下車するとすぐそこに校門があります。アクセスは最強です。また、理学部の受験会場(講義棟)は駅の近くの門に一番近いところにあるので、杉本町駅から2分で到着できます!試験日は真夏日だったんですが、近かったおかげで余計な汗をかかなくて良かったです笑

 しかし、近くに安く泊まれるホテルがありません…。そこで私は天王寺という大阪市南部の中心地となる場所にあったホテルに泊まりました。天王寺からは電車で15分ほどで杉本町に着けるので、遠方から大阪市大を受ける方は天王寺で宿泊がオススメです!

 

理学部は、看板学部である商学部や経済学部に比べて、同じ府内に旧帝大である大阪大があったり1学年の人数が極めて少なかったりであまり目立たない印象ですが、様々な分野で活躍されている先生が沢山おられます。特に有名なのはノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎先生。南部先生も市大に研究グループを持ち、活動されていました。また理学部の建物は2016年に一新され、国立大に引けを取らない充実した実験設備となったそうです。

また市大は4年後に大阪府立大学と統合し、大阪公立大(仮)という公立大学で最大規模の大学になります。これによって単に学生人数が増えるだけでなく、キャンパスが大阪城公園駅前に移転し、また府大と市大の統合によって教育や研究分野が広がり、旧帝大に匹敵する総合大学としてさらに強みが増すとも言われています。

府大との統合についてはこちらのサイトで詳しく書かれています↓

★新キャンパスは森之宮へ!大阪公立大学は神戸大学を超えて大阪大学に追いつけるか?★ - NAGOYANZ.LLC

 


③試験について
 試験は小さな講義教室で行われます。今年は7人出願で、5人受験していました。では、試験科目ごとに詳しい説明をしていきます。

・小論文(100点)
大問1 英語長文の問題
"Let's Review Chemistry: The Physical Setting"より抜粋。α,β,γ崩壊や半減期についての内容でした。設問は内容一致、英文和訳、和文英訳など、大学受験でよく見るような形式です。文章の難易度はあまり高くなかったです。あとは英単語を書けというような問題もありました。「水素」「検出する」など、自然科学に関係するようなものばかりでした。

日頃から自然科学系の英文を読み、それについての知識や語彙などを増やしていくことをオススメします。ちなみに私はどのように勉強してたかというと、科学雑誌Newtonを購入し、様々な分野の知識を取り入れながらそれらの英単語を小さいノートにまとめていました。ほかには、私は実際に使用していませんが、ネットで教材みたいなPDFもみつかりました。ここに載せておくので、やってみてはいかがでしょうか。

http://www.kagakudojin.co.jp/appendices/c1276/kagakueigo101chapter3.pdf

 

 

大問2 無機化学の問題

Cu(銅)に関する問題。銅Ⅱイオンの電子配置を書かされたり、銅Ⅱの水溶液にアンモニア水を加えていくとどのような錯体になるかを聞いてきたり、銅に濃/希硝酸を反応させた時の反応式を書かされたりしました。

無機化学は本当に広い範囲から出題されます。年によっては今年のように高校でよくやる問題が出題されたり、d軌道の配位子場での分裂に関する問題が出題されたりします。

 

大問3 有機化学の問題

 5つの構造の酸性度の大小、生成物の構造、化合物の命名、ラジカル連鎖反応についての出題でした。

有機化学は、「反応の際にどのような要因が大きく働くか」をしっかりと抑えておくことが大事になってきます。例えばベンゼンにニトロ基が置換してるかアルキル基が置換してあるかでその反応性は大きく変わってきますよね。有機はたくさんの事項を暗記で済まされがちですが、一番その仕組みを理解することが大事なものだと思っています。

 

大問4 物理化学の問題

 量子化学と熱力学からの出題です。量子化学は直鎖状共役ポリエンのπ電子についてを1次元の箱型ポテンシャルの中を運動する電子で近似して考える問題、熱力学は簡単な気体変化の問題でした。

量子化学も熱力学も出題される部分は大体決まっているので、過去問を解きながら基礎を固めていくのもアリだと思います。物理化学は高校物理の延長なので、公式のしくみをしっかりと理解し、それを上手く使えるようになれば大丈夫です。

 

 

過去問はHPにて掲載されています。英語は著作権の関係?で省略されてますが、化学の問題は全部見ることが出来ます。ぜひ活用してみてください!

過去の入学試験問題|大阪市立大学 理学部 化学科/大学院理学研究科 物質分子系専攻

 

 

 

・口頭試問(志望理由書と合わせて100点)

 各大問の内容について色々聞かれました。

具体的には、

・マグネシウムとナトリウムを英語で書ける?

・C14の半減期を活かした技術について何か知ってる?

・Cuの電子配置を書いてみて

 ・Cuにアンモニア分子が配位するとき、アンモニアのどの原子が配位するの?

・酢酸とトリクロロ酢酸で酸性度はどっちが大きい?それはなぜ?

・大問4で出題された波動関数のグラフの概形を書いて

というものでした。年度によっては全く違う質問を聞かれる場合もあるので注意した方が良いですね。これについてはこちらのブログも参考にしてみてください。 

hennnyuukagaku.blog.fc2.com

 

 

③志望理由書について

いざ書こうとすると何を書けばいいかわからないものですよね。個人的にはこれら記事がすごく役に立ちました。編入で筑波大学に入学した方が書いているブログです。(他の記事も面白くてためになるので是非読んでみてください)

rikei-hennnyu-1st.hatenablog.com

rikei-hennnyu-1st.hatenablog.com

 

 

これらを読んである程度検討をつけたところで実際に書いてみました。

・なぜ市大を志望しているのか

・なぜ理学部化学科に移りたいと考えたか

・将来はどうしていきたいか

ということを根幹にして、そこから「市大の魅力」「現大学で得たこと」などを加えて完成させました。市大のHPにも実際に編入された人の体験記なども載せてあり、作成する際すごく参考になりました。

 

編入生の声|大阪市立大学 理学部 化学科/大学院理学研究科 物質分子系専攻

 

 

 

とにかく書いて、直して、書いてを繰り返せ」と言いますがこれは本当です。実際私も最終的に40回ほど書き直しました。私は市大以外も受験したんですが、ここで志望理由書をしっかり書いたおかげで他大の受験の面接でもスムーズに志望理由を答えることが出来たりしてとても役に立ちましたので本当に頑張ってください。

 

 

④合格発表について

合格者の番号はホームページから確認できますが、合格書類は手渡しです。大学までわざわざ取りに行かなければなりません(遠方からの受験で気楽に貰いに行けないという方には何か配慮があった気がします…ごめんなさい忘れました…)

 実際に貰いに行くと、合格書類をもらうだけでなく在籍大学や住所を書かされました。また学務の方はとても優しく(眼鏡の似合う美人で)、単位認定で不安なことについて親身に答えていただきました。

それから、そこで今年度の合格者数を確認したんですが、私ともう1人だけの計2人でした。5人受験だったのでやはり今年も半分でしたね。

 

  

⑤最後に

大阪市立大学の編入学試験は本当に規模の小さいもので、情報が特に少ないですが、やるべきことをしっかりとこなし強い気持ちを持って取り組むことが出来れば必ず結果として表れます。これは他の大学でも同じです。あきらめずに頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

募集要項はこちらです↓

www.osaka-cu.ac.jp


記事担当者
みほちゃん